食品パッケージのデザインを依頼する前にしておきたいこと
食品パッケージはその商品がどのようなものであるのかを表す顔のようなものであり、これからデザインを依頼したいと考えているのであれば、さまざまなポイントを押さえておく必要があります。
その中でも特に正面にあたる部分が重要となり、この部分はどのような商品であるのかを伝える部分です。
商品名が重要だと朋和産業は言う
伝えなければならない基本的なこととしては、まず商品名が挙げられます。
もしも英文字であらわす場合には、カタカナ表記も必要となるでしょう。
そして商品の内容は写真やイラストなどで見せるのが一般的となります。
特徴はキャッチコピーや商品名の補足を行い、そのほかにも社名やブランド名をロゴやマークなどをつかってあらわします。
内容量は側面や裏面などでも問題ありません。
ここでさらに重要と言えることが、どのようなコンセプトを持った商品なのかを明確に表すことです。
コンセプトがはっきりとわかっているかどうかによって、デザインにも大きく影響を及ぼします。
商品のコンセプトの重要性について
コンセプトとしては、
- どのような人たちをターゲットにつくられた商品であるのか
- どのようなシーンで使ってほしいのか
- どうやって使ってもらうのか
- またどのような特徴を持ちどのような効果をもたらすものなのか
ということです。
この商品が開発された背景を交えて、その商品のストーリーや方向性などをまとめておくことでわかりやすくなります。
デザインを依頼する際には、これらが明確にあらわされていなければ、ありふれた特徴のないパッケージになってしまうことでしょう。
朋和産業などのデザイン会社はこのような情報を手掛かりにイメージを膨らませて、細かい部分まで落としこんでいくことになります。
デザインを依頼する場合には、その商品が開発に至った動機や商品への思い、現在考えている色や形、見た目の雰囲気などのデザインなどを用意しておくと安心です。
たとえ具体的な情報がなくても、高級感を表したい、鮮やかな色合いにしたい、清潔感を出したいなどという言葉で表現するのもよいでしょう。
デザインが具体例に引っ張られてしまう可能性がある
しかし注意したい点もあり、具体的なものを見せるとなった場合、このようなデザインを希望するという方向性を持つのは良いのですが、場合によってはデザインが具体例に引っ張られてしまう可能性もあります。
そのためこのようにしたくはないなどと、反対に望まないデザインを提示するのも一つの手段といえます。
そのほかにも競合と考えている他社商品があれば、それを理由も含めて提示し、その商品の概要、つまりは特徴や原料、内容量や成分、価格なども伝えておきます。
すでに形状が決定となっている場合にはその形や、予算がある程度決まっているのであればデザインにかけられる金額も提示することが大切です。
食品パッケージをデザイン会社に依頼する場合
これらのことを踏まえたうえで、食品パッケージをデザイン会社に依頼する場合には、まずは会社を選ぶ必要があります。
数あるデザイン会社の中からどこに依頼すればよいのかわからないという人もいるかもしれませんが、もしもまだ商品名も決まっておらず、これから商品名も含めて考えなければならないという場合には、コピーライターが在籍していたり、実績のある会社を選んだほうがよいといえます。
食品パッケージといっても様々なデザインがありますが、場合によってはお菓子や飲み物などの一般食品は得意としているけれども、健康食品などの薬事的な表現が絡むものは得意ではないなどという会社も見られます。
得意不得意はさまざまであるため、事前にこれらの点についても調べておく必要があります。
パッケージ自体の形状から考えなければならない
その中でも特に注意したいこととして、パッケージ自体の形状から考えなければならない点が挙げられます。
デザイン会社の多くは、平面的なデザインを得意としている会社が多く見られます。
しかし食品の場合には、箱やボトルなどの形状が決まったものにデザインをしていくパターンが多くみられるでしょう。
もしも形状からデザインを起こしたいと考えるのであれば、こちらも得意な分野や不得意な分野を調べるだけではなく、形状のデザインができるのかどうかを知っておくことも大切です。
そしてどのような会社にも言えることかもしれませんが、仕事を進めやすい会社であるかどうかを見極める必要があります。
できれば依頼する前に直接会って話をすることによって、ある程度コミュニケーションが取れるかどうかを判断することができるでしょう。
まとめ
忙しくて時間がないという人もいるかもしれませんが、時間を惜しむことなくこのような機会を設けることによって、パッケージデザインの成功にもつながるといえます。
それぞれの会社のホームページを見てみると、どのような分野を得意としていて、これまでにどんな実績があるのかが掲載されていることでしょう。
実際に依頼した人の声が書かれていることもあるので、このような口コミを参考にするのも一つの手段です。
これらのポイントを頭に入れたうえで、納得のいくデザインとなるように、慎重に会社選びを行うことが大切です。